波のゲストハウス、と言っても、「並の」ゲストハウスではない。此処は、「波の上で波の音を聞きながら眠りにつきたい」、と言う方の為の「小粋なゲストハウス(簡易ホテル)」。
場所はホアヒン、バンコクからバスで南へ3−4時間、タイの国王陛下の別荘もある由緒在るリゾート地。タオ島、パンガン島、サムイ島、クラビ辺りへ行くのには時間がない時、一泊二日位の予定位ならフアヒンは手軽で便利。
国王陛下の別荘がある所為か、街は穏やかな高級感が漂い、物価はやや高めだが、「乙に静か」なのがいい。それで欧米や日本からの観光客、長期滞在者も少なくない。丁度、軽井沢と葉山を合わせて、少し大きくしたようなビーチ・リゾート。
ヒルトン・ホテルの直ぐ近くに在る「フーレイ・ゲストハウス」は、ビーチから海の上にオーバーハングして建てられていて、モダンなタイ風の建物全体が、テラスのようになっている。
手造りの木の感触に包まれて、裸足で、板の間を自由に歩き回る楽しみがある。
裸足で歩く板の間の感触、しかも野外。
何と気持ちのよいことか!
打ち寄せる波の音を足の下に聞きながら、心地よい潮風にあたり、冷たい飲み物を飲みながらの読書はゴールデン・タイムへと時の質を変える。それは「Funの力」を引き出してくれる(前記事「Funの力」参照)。
都会の喧噪に一寸疲れた心身には、此処の涼しい空気と環境は美味しい御馳走となる。知らず知らずの内に、良いイマジネーション、アイディアが沸き出してくる。
ベッドに入り静けさに共鳴しだすと、海鳴りがベッドを通して下から響いて来る。海に自然な音は、人の身体のDNAに自然に同調して、イン・チューン(和)してしまう。否応無しに自然体にもどりぐっすり眠ってしまう。正に、海の魔法。これもドリーム・ヨーガのこつの一つかも知れない。