2007年1月6日土曜日

飲茶


 飲茶も「美味しいもの」の範疇にはいるかもしれないが、飲茶という、音が気に入っているので、あえて独立させてしまった。
 飲茶とは、茶を飲みながら、点心を頂く事。点心とは、禅の用語で、心を晴らす事。茶を喫し、心を晴らすという事から、飲茶が生まれた。一般的には、食事というよりは、今で言う所のスナック、軽食のことだ。フカヒレスープ、ツバメの巣等も点心に入るだろう。

 時々、行く中華の店がある。中国人の店だ。此処の飲茶はおいしい。シュウマイでも、小龍包でも春巻きもおいしい。お茶の入れ方も良い。ウーロン茶を実に旨く入れる。
 この店の名物となっている、点心がある。名前は、中国語なので忘れてしまった。「いつものあれ」で判ってもらえる。

 タロ芋という、タイの特産の芋をマッシュにして、中に豚のひき肉を炒めたものを包んだ饅頭を、油で揚げて天ぷらにしたものだ。衣はカラッと揚がっており,タロイモ原料のまったりとした饅頭にジューシーなひき肉の味がじんわりとして旨い。

 それにお好みで、タイの唐辛子ソース(それほど辛くない、甘みのあるソース)をつけて食べる。普通の料理もあるのだが,此処には飲茶だけを楽しみにやって来る。最近,少し知られるようになってお客も多い。ここで、日本人のお客には会った事は無いが,中国系、タイや欧米人が多く訪れる。
 最近は,タロイモの分量が減り,肉の量が増え,値段も少し上がった。前の方が良かったかな,ともいえない事はない。

 インドだったら、ポコラ(野菜の天ぷら)、サモサ(ジャガイモと野菜の餃子)、プーリー(揚げパン)、英国風のビスケットといったスナックがあり、チャイ(インド式紅茶)と共にどこヘ行っても食べられるインド式の飲茶がある。日本だったら,お茶と羊羹、或いは饅頭に団子。何れにせよ、飲茶は美味しい。その軽さがいい。

 店があるのは、プラスメン通り。カオサンロードから北にチャクラポンロードを進み、運河の手前の交差点、取り壊し中のニューワールドデパートの角を右に、詰まり東に入った所。セブンイレブンの隣。美味しい!