2006年11月7日火曜日

ブブール・アヤム


 久しぶりのマレーシア。ここは、コタバル。タイのヴィザの申請のためと、ホリデイをかねての旅だ。相棒は,ふくちゃん。

 特別,観光地でもなく、見るものも特別ない,普通のイスラムの街。だが、カンボジア、タイ、インドに比べると,街はきれいに整っている。ゴミも無い。道路も商店街もスペースが広くユッタリとしているのが良い。あっちこっち道路工事をしているが、余り、様々な道具が周囲に散らかっていない。まるで、日本みたいに奇麗。

 所々にマレーシアの四色の国旗がたなびいている。この辺りでは、四色の国旗は珍しい。

赤、青、白の他に、黄色の三日月と星が入っている。タイ(タイ王国)では、国旗と黄色の仏教旗を二本並べて立てている。まるで、宮本武蔵みたいだ。それは、ともかくとして黄色が入ると、国全体が明るくなるのかもしれない。タイでは、黄色は仏教色でもあり、王室の色でもある。それで、黄色のポロシャツが今や国民服になっている。国王の印が入ったものが一番人気だが、ラルフ・ローレン、ラコステも頑張っている。ここは、イエロー・ネイションだ。

 マレーシアだから当たり前だが、イスラム服を着た女性達が明るく街を歩き回っている。足首まで隠れた長いワンピースに、ヴェールこそしていないが、頭にはショールをかぶっている。皆、エキゾチックな美人に見えてしまう。それに、やはり豊かなんだろう、表情が実に明るく、日本人にも非常に親切だ。あちこちの店や、コンビニの女性達ともすぐに打ち解けてしまう。

 バンコックの若いネーちゃん達の、最新流行、臍だし、超ミニスカートも確かにかわいいが、日本の和服やインドのサリー同様に、身体を隠す方が、女性の魅力や色気は増してくるように感じるのは、私だけだろうか。

足首まで隠れる衣服は、全て隠れてしまうので、逆に女性にとっては、安心感が増すのではないだろうか?

臍だし、超ミニは、我々にしてみると、目のやり場に困る事がある。又、逆にそれだけタイは、気楽って事なのかもしれない。ものは、考えよう一つで変わるものだ。

 街に流れる朝のアザーンを聞きながら、ヴィザ申請の手続きを、タイの領事館で済ませ、その後、一日中コンピューターと音楽で過ごした後、昨日は美味しい中華を食べたので、今晩はインドかマレー料理にしようと言って,街に出てみた。

何故か,マクドナルドの店の前に来た時、マックにしようか? とお互い確かめ合った。
マクドナルドを身体が要求していたのかもしれない。

 メニューに「ブブール・アヤム」とマレー語で書かれたものがあった。フライド・ポテトとフィレ・オ・フィッシュに加えて注文してみた。メニューの写真を見ると,一見、スープのように見えたからだ。これが,大ヒットだった。

それは「お粥」であった。そして実に旨い。野菜や鳥肉(豚肉に非ず)とツナの入ったお粥だった。

 マクドナルドでお粥を食べたのは初めてのこと。好き嫌いが全くない訳ではないが、割と私は大抵のものは食べ、食べたことのないものを食べてみるのが好きだ。食わず嫌いではしょうがないし、食べて見なければ何とも言えない。それが、旨ければ儲け物。

 マックも少しずつ、地方色を加え始めている。