2006年10月1日日曜日

未知の記憶(夢、その3)

 古代から、夢は人々を魅惑し、又、当惑させてきた。

夢は何処からやってくるのだろう?

そして、夢は私達に何を知らせようとしているのだろう?

 毎日とはいかなくても、人は、なにがしかの夢を見る。

そういう意味では、夢も現実の一つ。

大抵の場合、目が覚めて暫くすると忘れてしまう。

ともかく、夢は異次元へと旅立たせてくれる。

いわば、スピリット・ワールド、霊界である。(死後の世界と言ういみではなく、私達の存在の背後に在るものとしての霊界)

悪夢は困るけど、良い夢は良い。

 夢を考察すると、私達の無意識に隠れている秘密を、解き明かす事が難しい、と言う所までは行き着ける。

そこから先はよくわからない。

だが、仏教で言う所の、集団的無意識と関係がある、という事までは何とかわかる。

夢の中で、夢である事に気がついていた事が、何度かあったが、大抵は、夢に同化してしまう。

 夢の中で出会う、様々なシンボルやストーリーも、断片的なもの、まるでナンセンスでめちゃくちゃなものから、尤もらしいのまで、普段の生活の中で出会う様々な問題を解く糸口にも成っていると言われる。

ゆとりがあったら、探求したいものだ。

夢にこそ,現実の意味を解く鍵があるような気がしてくる。

 実際、夢の中でインスパイアされて、重大な発見、発明、様々な成功が成就した話は多い。

夢は、時空を超え、時には未来を、形を変えて、或は、リアルな未来を垣間見せてくれる。

過去の記憶の断片を小道具にして、夢は、潜在意識のなかで織らていく。

 チベット人、ネイティヴ・アメリカン、アボリジニ、ヒンドウーやイスラムの神秘家といった、夢見の達人、賢者によれば、夢は、予知能力(本来、誰でも持っている。)の現れであり、又、事実、そのような事に出会ったことも何度かあった。

 夢は、人のサイキック能力(霊力)を広げて、近未来、或は、未来のいつかに起こる事を、「未知の記憶」として伝えているそうな。

幾つかの印象的な夢は、結構覚えているものだが、大抵の夢は、朝起きてしばらくすると忘れてしまう。

 

 そこで、興味のある方には、印象的な夢について、夢日記をつける事をお勧めする。

枕元に、ノートとペンがあるだけで良い。

目が覚めてすぐならば、夢を忘れてはいない。

特徴的な状況でいい。

個人的な意味でのシンボルには、誰にもあって、それぞれ特別な意味がある筈だ。

何かの注意信号の場合もある。

 それから、その夢の印象、個人的なムードだが、大切な事だ。

面白かったとか、楽しかったとか、つらかったとか、その事も書き添えておく。

数日あとで、その意味が判る事もある。

 リアルな感じの夢、それは「未知の記憶」、将来本当に起こるのかもしれない。

そのような事を何度も体験してきた。

そういった、印象的な夢、人生に関わる夢は忘れないものだ。

直接、夢そのままという事もあるが、少なくとも、良い夢は、いきる気分を良くし、少なくとも、間接的に人生に関与する。

 最近見た夢について、一寸付け加えよう。

これも目が覚めて、すぐメモしておいたものだ。

大した夢ではないが、気持ちがよかった。

 電車のプラットフォームの様な所で待っていると、変な乗り物がやってきた。

それは電車ではなく、舟だった。

それも、いわゆる天の鳥舟。

鳳凰(ハムサ、創造神ブラフマの乗り物)のような形の舟。

カヌーのような形をしている。翼はついていない。

舳先に、鳳凰のようなものがデザインされているようだった。

丁度,タイの国王が儀式で使う、黄金の鳳凰の舟(ゴールデン・ハムサ)に似ている。

だが、漕ぎ手はいない。勿論,舟を浮かべる水もない。そして屋根もない。

 そして、それは宙を浮く。

そして、歩くように,動く。

色は、黄金ではなく、濃い琥珀のような色をしていた。

何故だか判らないが、フワッと浮き、スーッと進む。

あっけない程スムースに動く。

乗り心地は、まるで乗り物に乗っていないように、無感覚的で、レールのある乗り物以上に安定感があり、全く揺れず、快適であった。

 慣性モーメントが遮断されているようで、加速,減速、転回に於いても変化が無い。夢の中では不思議ではないが、目覚めれば、実に不思議。

運転手もいない。

ただ、こちらの意のままに動く。万事如意だ。

 夢の中で、理屈や道理を言っても始まらないが、動力は何だったんだろう?

不思議な事に,屋根もない舟なのだが、スピードをだしても、風を感じないのだ。

風景だけが、後ろに過ぎ去っていく。

きっと、なにかバリアーのようなものに覆われているのだ。

 例えば,たった今、地球は緯度にもよるが、時速1300km/h程で自転しながら、9800km/hものスピードで公転している。

だが、我々は、全くその事,そのスピードを感じない。

大気圏というオーラと重力という恩恵があって、保護されているからだ。

現実そのものが、先ず夢のようでは無いか?

 舟の名前はアテーテ(ATHETE)と言う。何語だろうか?

どうしてその名前を知ったのだろうか?

でも、覚えていた。

この乗り物は何だろう? と言う疑問が生じると同時に,その応えは聞こえてきた。誰が応えたのだろう?

理由は判らないが、その名前だけは良く覚えている。

今度,夢の中で,判りそうな人に出会ったら聞いてみよう。

 宇宙へ向かって発進するのではなく、それは何処かの都市の中であった。

宇宙都市かもしれない。もう到達しているという感じがした。

クリスタル・シティー?

そう言われても、否、とはいえない。

そこは夢の中の町。

 只、高層ビルはなく、特徴があまりない。

強いて言えば,一寸,チャンディガー(ヒマーチャル・プラデシュ,北インド)のようなヒマラヤの麓にある、近代的な町みたい。

新たな世界、シャンバラの町かな? 新たな仕事かな? 

ただ、透明感がとてもあったような所だった。

静かで、平穏な町であった事は確かだ。

何処だったのだろう?

 夢の続きを見てみたい。