2006年9月2日土曜日

森の温泉。


 カンチャナブリから、又ちょっと奥に入った所に、温泉がある。
森の中を流れる渓谷沿いにある。
なんでも、旧日本軍が、発見したとか。

 川の脇からお湯は湧いてい、作られたプールにお湯はたまる。
残りは、渓流にとけ込んでいってしまう。
この辺り一帯は未だにジャングルに覆われ、滝や洞窟、湖もある。
象に乗ってのトレッキングが、人気のツアー。
竹をくんだ筏で、川を下る、バンブー・ラフティングは、思った以上に気持ちがよい。
カンチャナブリといえば、クワイ川(クエー川)が有名だが、実はその奥が、なかなか面白い。
猛暑のバンコックから、一寸、疎開してディープ・フォーレストを楽しむには、割と近い事もあって、人気がある。

 だが、日本人としては、やはり温泉は無視できない。
カンチャナブリの町からは、結構遠いのだが、バスや、バイタクでやってくる。
ここでは、時間は、無限にある。何時間かかっても、平気になってしまう。

 今まで入った温泉で印象にあるのは、本州と九州にいくつか、そして、ヒマラヤに三カ所いい温泉がある。
タイのチェンマイにもある。
環境も、湯の質も申し分ない。
だが、何故だろう、と言うのは、日本は火山の国だから、いい温泉がたくさんあるのは、当然だが、タイ、インド、ネパールには、数が多い訳ではないが、火山がないのにいいお湯がわく。

 見てのとうり、ここヒンダー温泉は露天風呂だが、こちらではそれが当然。
たいした設備もないが、更衣室があり、水着を着て入る。
お湯の温度は、ちょうど良く、何時間でも入っていられる。
聞こえるのは渓流のせせらぎ、鳥の声、天然のスイート・ララバイ。
しかも、森林浴と温泉との両方が一度に楽しめる。
 深い木立の森の隙間から、木漏れ日が光線となって差し込んできて、森にしか出来ない、あるトーンが生まれている。