一寸、ジョークを一つ。
男が切符売り場で、駅員に訊いている。
「往復切符がほしいんですが?」
駅員が答える。
「はい、それでどちらまで?」
「勿論、此処にきまっているじゃないですか!」
此処は、ミャンマーの山の中、カレン州にある、「ミャワディー」という町だ。
その名のとうり、カレン族の国。
ミャンマーは、何方もご存知のとうり、軍事政権が、国を管理している。
ミャンマーは、アフガニスタンやネパール同様に、部族国家である。20以上もの部族が存在すると聞いている。
カレン族と言えば、旧式な武器で、軍事独裁政権に反旗を翻したのは、周知の事実。
又、タイ側へ逃げ込んできた戦士達を、タイ政府、アメリカ政府が、暗に保護したのも事実。
その事のみならず、タイへ出稼ぎにくる、ミャンマー人も多く、タイ政府は大目に見ているようだ。
軍事政権の政府が直接統治しているのは、管区とよばれ、カレン州、シャン州のように、州と呼ばれる所は、いわゆる、自治州であるそうな。
そういう意味で、自由がある程度あるのかも知れない。
タイを通じて、さまざまな物資が、輸出、輸入され、街を歩いてみると、豊かだし、活気もある。
人々の表情は明るい。
2009年には、アジア・ハイウェイがこの町を、通る事になり、当然、国内、外国との交通の要となり、町の発展が見えてきた。
人々の表情は、明るく、希望に満ちている。
アジア・ハイウェイについては、西のターミナルが、イスタンブール、南のターミナルはシンガポールだそうだ。
東のターミナルは、日本。それも。東海道なみに、日本橋が起点になるそうだ。
北朝鮮や、アフガン、イランは、当分、通過はむりみたいだが、上海か、釜山には、フェリーが使われると言う。
日本から、バスで行かれると言うのがいい。
飛行機だと、今まで、点から点という旅だったが、今度は、陸路を線で移動できる。
これは、アジアにとっては、大きな夢だった。
あちこちに、そよ風が吹くといい。
2006年8月20日日曜日
Breezing(そよ風)
時刻: 14:09