昔々、その又大昔、ワンス・アポンナ・ドリームタイム。
これは、オーストラリアのアボリジニの神話の一部だ。
かつて、空は石(ストーン)であったそうな。
それも、ロック・クリスタル(水晶)でできていたという話だ。
天の玉座も、そのように・・・・クオーツでできていた。
シャーマン、メディスン・マン、医師達は、水晶を使って、ヒーリングをしてきた。
水晶を通して、宇宙の神秘や時を越えた、魔法のようなスペースがやってきたからだ。
ヒーリングとは、魔法、呪術のことだ。
それは、アボリジニ達だけではなく、アフリカ、チベット、インド、アメリカ大陸では、当たり前に行われていた。
彼等は、石や薬草を使って、宇宙に語りかけ、答えを聞くこともできたのだ。
又、人々は、隕石を見て、その中からも、いいストーンを見つけた。
隕石は一般的に、グラウンディング効果がある。
原始的な、純朴な人々が「石は空からやってきた。」と信ずるのはごく当然かもしれない。
だが、よくよく考えてみれば、それはあながち、いい加減な話でもない。
今、私達が、いる地球と言う惑星。
宇宙空間に浮かんでいる、スカイ・ストーンだ。
私達は、目先のことに捕らわれて、つい自分のホームの状況が、どういうものだか忘れがちになる。
あまりに、常識に感化されすぎている。
宇宙はあそこで、私達はここ、ソリッドな大地。
知らず知らずのうちに、そう思い込んで分割してしまっている。
「ここ」も、「あそこ」の一部なのだ。
仏教で、「此岸」も「彼岸」も、今、此処にある、と言うのも、実は、リアルな話だ。
水晶からはじめようか。
知っておきたいことが三つある。
その一つは、人間や動物に個性があるように、クリスタルにも二つとして同じものがない。
一見、同じように見えても、それぞれに違いがある。
生き物として見ることが第一。
もう一つは、クリスタルの力は、心の深いところ、深層心理、意識に直に繋がると言うこと。
まだ一つある。クリスタル(水晶)と人間とは、何か共通の要素で繋がっているので、共鳴が起こりやすいということ。敏感な人には良く分かるはずだ。
最初のうちは、何か、パキッとした感じが起こり、そのうち次第に、次元に変化が訪れる。
人には、生まれつきセンターがある。その事に気ずいているかもしれないし、忘れているのかもしれない。そのセンターこそが、宇宙と自分とをつなげる要となる。
タントラによれば、人にはチャクラと呼ばれる、七つのエネルギー・センターがあり、意識の変革(意識の目覚め)とともに、意識とチャクラとは相互依存の関係にある。
ある種のクリスタルは、意識の扉を開くとともに、チャクラは開き始め、新次元へと進化することができる。 そういう意味で、水晶には、触媒的な力がある。
一般に市場で売られている水晶の中には、ダイナマイトで、岩山を崩して採取されたものも、おおいそうだが、それは、瞑想やヒーリングには適さない。エネルギーに、ゆがみが生じてくるからだ。
科学分類上、同じ水晶でも、スピリットが違う。それはとても微妙なものだ。
自然が豊かなところで、丁寧に、手で掘られたものがよい。
今日は、ほんのイニシエーション。
リラックスして、しばらく、水晶を手にとって、眺めながら、ゆっくりと深呼吸する。
まず、素直にならないと、何も始まらない。
水晶とスキンシップを始めると、そのうち、水晶と脊髄に沿った自分の腹、胸、首、とが微妙に共鳴することがある。
又、自分の意識が、水晶の中に入り込んだり、水晶の波動を自分の中に感じたりする。
最初のうちは、それは、実に小さな声だが、それが波動の交流の始まり。
宇宙に内側から触れる、第一歩だ。
ここで、タントラ(技法)を一つ。
自分の本質を光として考える。最初のとっかかりは、あくまで想像だが、それを通じて、やがて、リアルになってくる。その、こうせんは、中心から中心へと(チャクラからチャクラへと)、脊髄を上昇する。
そのようにして、自分の生気も上昇する。
そうやって、少しずつ、しばらくなじむことが始まり。
いつしか、自然に生活の一部になってくる。
最初のうち、さまざまな、ネガティヴなものが、表面化することがある。
それは、カタルシス。
過去の残存物だ。全部出してしまうのがよい。
アーユル・ヴェーダによれば、病気の原因の多くは、過去の残存物に因るものとしている。
それがたまりすぎると、心身のバランスを崩すことになる。
人が、スピリット、エネルギー、を意識するようになると、いわゆる、ニュー・エイジといわれる。
もと、深めると、それは、ネオ・ストーン・エイジなのだ。
ハリ・オーム、オーン・ナマ・シヴァヤ!
*写真は、クリシュナ・マウンテン、カシミール・ヒマラヤ、カシミール、インディア。
2006年8月25日金曜日
ストーン・メディスン
時刻: 14:48