2006年7月17日月曜日

ラビット イン ザ スカイ


 メコン川の川くだりは、以前から行ってみたかった船旅だ。
タイのチェンセーンから、対岸のラオスのフェーサイに船で渡り、そこから、ルアンプラバン(仏教の聖地、旧王朝の建物がある。世界遺産)までの一泊二日のスローボートの旅。
スローボートがあれば、当然、ファーストボートもある。
F-1みたいに、水面を80kmものスピードで、それこそぶっ飛んで追い抜いていく。
船のへさきはほとんど宙に浮いている。
せっかくの船旅を楽しもうというのに、猛スピードでは、もったいない。

 ラオスの四月のそよ風が、土の匂い、草の香りを運んでくる。
気温は、朝早いのに、30度を越している。
東南アジアでは、特別暑いという訳ではない。
ラオスに詳しいフランス人のグループと、フルーツをつまみながらのスローな船旅。

 メコン川は,源をチベットに発し、中国、タイ、ラオス、カンボジア、ヴィエトナムへと流れる、母なる大河。
メコンなくして、この地域の発展は考えられない。
多くの土を運んできているので、水は、土の赤茶色をしているが、水そのものはきれい。
今でこそ、誰でも渡ることが出来るが、最初に渡った西洋人は、マルコ・ポーロだそうだ。

 抜けるような青い空に、ぽっかりと白い雲。
空はいいねー。
空は限りなく大きく、そして美しい。
あらゆるものを美しくする。
太陽も月も星も、そして地球も空があるから存在できる。
白い雲は、そのうち少しずつ形が整って、見る見るうちにウサギになった。

 ルーシーならぬ、ラビット イン ザ スカイ。
ダイアモンドを持っているかどうかは判らないが・・・・。
ラオスの大空に浮かんでいる。
いいねー、翼なしで、飛べるんだ。 
ああ、おおきな耳があったね?
あーそうかっ、ラオスの国旗は満月だったよねー、ここが君の場所なんだ。
それは、いい!

 もうじきフル・ムーンそしたら、月に帰るのかい?
それとも、また何処かに遊びにいくのかい?