私達、日本人と言わず、アジアの人間は、米をよく食べる。
米を主食とする文化がある。勿論、最近では、栄養バランスの面からも、嗜好の趣くままにも、蕎麦、パン、うどん、パスタも食べるようになった。
だが、未だに、米の重要性がなくなった訳ではなく、現然として、米を食べ続ける。
カンボジアで、「米」と言っても、「御飯」だが、食べてみて驚いた。
ジャポニカ米だが、日本のコシヒカリ、ササニシキにも負けない、おいしい米が出来る。
クメール米と言う。
本当に旨い。
しかも、日本の米と同じように、しっとりとした、ジャポニカ米の味わいがある。 日本のうまい米とくらべても、どっちが、とも言えない。
聞いた話だが、米の語源は、クメールにあると言う。
カンボジアから、日本に米が伝わった時、「クメール」と言う「部族」の名前から、「米」と言う言葉が生まれ、米が伝わった場所が「久米島」と言うわけだ。
ロシア、中国、朝鮮の他に、日本の文化的ルーツの一つに、雲南、タイ、ミャンマー、そしてインドのアッサム辺りと言う説もあり、言語的には、南インドのドランヴィダ語とロシア語と言う説もある。
だが、米に関しては、カボチャ同様に、カンボジア辺りかなと思っている。
何れにせよ、民族的、文化的には、南アジア、東南アジアに近いものと思われる。
それ故、この地域を旅していると、全く、違和感がない。それどころか、今の日本以上に、日本的、土俗的な、懐かしさ,大らかさを感じてしまうのは、私だけだろうか?
カンボジアの米はさておき、私が、今、よく食べるのは、タイのカオ・ニャオ。
「ニャオ]と言っても、猫飯ではない。
それは、 もち米のことだ。
それと、インディカ米。
カオ・ニャオは、日本で言うところのおこわ。 色のついてない赤飯だ。
屋台でもち米を炊き上げたものを、ビニールの袋に入れて、一袋、15円ほどで売っている。
二つも食べると、腹いっぱいになるし、腹持ちもいい。
第一、とても旨い。
おかずなしでも、おやつ代わりにもなるし、とても旨い。
空芯菜やバジルの炒めたもの、あるいは、カリーがあれば、立派なディナーとなる。
インディカ米に関しては、今、自分で米を炊くわけでもないので、時たま、食べに行く、インド料理でしか、食べていないが、ナーン、チャパティーを手で千切って、カリーをかけた飯をくるんで食べると旨い。麦と米のハーモニーだ。
カリー料理,ビリヤニ(チャーハン)を問わず、白いままで食べるのでなければ、インディカ米は旨い。
日本の米は、ビリヤニやカリーにはあまり合うとはいえない。 白いご飯で食べるのが、旨い。
インドの飯を十年以上も食べていると、インド人が一年365日、毎日、カリーを食べ、一生、食べ続けても飽きない理由が、わかってきた。
以前、イタリアにいた時、米を買いにスーパー等へ行くと、ジャポニカ米が一番安く、インディカ米が一番高かったのを憶えている。最近はどうなんだろうか? たまには、リゾットも食べたい。
また,ある時、アメリカで、シャイアン族の人達に赤米(米の原種)の御飯をご馳走になったことがあった。 めったに手に入らない、野牛の肉のシチュウと食べたのだが、未だに、味覚の記憶が残っているほど旨かった。
今、すんでいるタイにも、赤米があるので、今度、試してみよう。
日本の古代にも、赤米が野生に育っていたそうで、赤飯は、その事を記憶に留めて置くための、祝いや祭りの時の食べ物だそうだ。
丁度、南ヨーロッパや北アフリカ、そしてアジアのサフラン・ライスにあたる(祝い、祭り、セレブレーションの時に食べる。) 。
日本を含めて、御飯の旨い国は、おかずもそれに合わせて、相乗効果で旨くなる。
世界でも最も偉大な、食文化の大国を誇っているのが、アジアだ。
その影響からか、地中海沿岸のイスラム世界、南ヨーロッパもアジアの影響を受けて、旨くなるのは、当然だ。
ここのところ、毎日、食べているのが、「ビーフン」。
米の麺である。
センミーとか、ウンセンとか、十種類くらいある。特に、タイとヴィエトナムには、ヴァラエティーが豊かである。
御飯を食べても、ビーフンを知らなければ、「一を識りて、二を知らず}になってしまう。
大抵、は鳥か豚のだしのスープに、焼き豚、さつま揚げ、かまぼこ、香味野菜(ミント、パクチ、バジル、葱、にんにく、しょうが,もやし等がが入っている。
ところが、珍しくも、ビーフのだしの、ビーフンラーメン、しかもセンミーなので、ごく細麺。
タイ語でいえば、センミー・ナム・ヌア。
ビーフもしっかりと、大きな塊がとろとろになるまで、よく煮込んであって、絶品。
ビーフのだしには、いわゆる、中華麺(バーミー)よりも、細めのビーフンの方が、マッチングが良さそうだ。ともかく、安くて旨いので、知り合いや友人にも教えてあげている。 (90円を切る。)
おそらく、ビーフのラーメンでは、バンコックで一番うまい。
と言うことは、アジアで一番うまいかも知れない。
それ程、旨い。
今日は、食べ物の話で楽しかった。
食いしん坊でいてよかった。
アンナム・ブラフム(食は神なり)。
@おいしい、ビーフン・ラーメンの店。
Nai soi Restaurannt,100/2, Tannonn Phra Arthitto,
Phra nakornn, Bangkok,Thailannd.
麺の名前は、センミー・ナム・ヌア(ビーフ・ヌ-ドル)
How to get there? (行き方)
チャオプラヤ・エクスプレス・ボートの、[プラ・アーティット」と言う、船着場で降り、出たところに、プラ・アーティット・ロードがあり、丁度、道路の反対側の右、筋向いにあたる。
「Four Sons」 と言うホテルが、すぐ隣にある。
又は、カオサン・ロード、を突き当たり、寺を突っ切って、裏側に出ると、そこが、プラ・アーティット・ロード、正面に、仏教協会のビルがある。
右に曲がって、10軒目位。[Four sons」 と言うホテルが目印となる。
2006年3月13日月曜日
アンナム・ブラフム(食は神なり)
時刻: 16:13