タイの中央部,スコタイに「ドリーム・カフェ」と言う、素敵な店がある。
スコタイの住民に聞けば、誰でも知っている。
タイでは、有名な店だからだ。
一寸、粋でシック、そしてコージーな店だ。
食事も出来るし、コーヒーやお茶することも出来る。
何故、「ドリーム・カフェ」が有名かというと、タイ国での人気投票で、ベスト10に選ばれているからだ。
だからと言って、べらぼうに高い店ではない。と言って、屋台のぶっ掛け飯や、カオ・パット(焼き飯)のように安いわけでもない。料理は、タイ、ラオスの料理にヨーロッパ風のテイストを加えた、上品なものだ。
日本のセンスとは、一寸違うが、タイ風のお洒落な店なのだ。
オーナーは、元ラオスの王族のお嬢さん。道理で、品がよく、凝っている。
店の中は、一寸した、ギャラリーになっていて、ラオス、タイ、ミャンマー
、中国辺りからの、エキゾチックな、陶磁器、織物、装身具が、チークと言う、高級な木材
(堅く、耐水性に富んだ、美しい木材)をふんだんに使った店の中に、見事にアレンジされている。
それは決して派手なわけでもないが、そのしっとりとした木の薫りは、意識の中枢にまで届き、
ある種、極上の快楽をもたらすのだ。
知識や知恵を僅かながらも得て、大人になるにつれ、子供のころの「瑞々しい、鋭敏な感覚」をも、失ってしまったのではないかと思うことがあるが、五感に繋がる鋭敏さを、新たに蘇らせたような気がしてくる。大切にせねばと思う。
心に、新鮮なシャワーを浴びたような気がした。
中でも、個人的に、古代中国の壷、ラオスの織物の一品には、うならされてしまった。
住所は、Dream Cafe,
86/1, Singha Road, Sukhothai,Thailand 64000.
2006年2月26日日曜日
ドリーム・カフェ(その1)
時刻: 15:37