2005年11月9日水曜日

TANGELINE(タンジェリン)

 「タンジェリン」この言葉を聞いた事があるだろうか? モロッコにタンジェ、或いはタンジールと言う港町があって、ここから北アフリカ原産の,濃いオレンジ色の蜜柑が、地中海中に輸出されていた。

 色々な話を聞くと、ビールはどうもエジプトが原産らしい。又、ワインとオリーヴはイランが原産地だと言う。インドからは、砂糖、ゴマ油、バジル、胡椒が伝わった。 特に、オリーヴは、古代フェニキア(フェニシァ)人が、北アフリカ、カルタゴを中心に移植され、その後南ヨーロッパに伝わったと言う事らしい。北アフリカからは、タンジェリン・オレンジが輸出されていた。
 食文化だけに焦点を絞ってみても、とても豊かで、しかも興味深い。今でも時々思い出すのだが、冷たいミント・ティーとタンジェリン・オレンジ、それに、モロッコ・オリジナルのクス・クスと言うパスタ。それにモロッコ風のトマト・ソース、と言うランチだった。紺碧の地中海の見えるカフェでのひと時。テラスのテーブルで楽しんだ事を思い出す。それは、単に、言葉の上で説明できるようなものではなく、まさに、我を忘れるほど、料理も蜜柑もお茶も、そして、アトモスフェア、空気、環境も、イタリア語だと、ペルフェット。

 タンジェリンは今では、蜜柑の事だけではなく、濃い、落ち着いた、オレンジ色の事。インドの国旗にも使われているし、タントラ・ヨーガに於ける、四番目のチャクラの周辺部、蓮の花の花弁の色になっている。
 四番目のチャクラは脊髄に沿って、胸の辺りにある、霊的センター。[ハートのチャクラ、チャクラとは、人の体の中にある七つの宇宙センターのうち、ハートのチャクラはその真ん中にある。余談になるが、ハートのチャクラ、センターは、心臓と同位地にあるわけではない。脊髄に沿った位置にある。

 いつか、またモロッコに行ったら、マラケシュや、カサブランカだけでなく、タンジールにも暫く、滞在して見たい。