2007年5月31日木曜日

The place I love 2

 今,私が住んでいる所を紹介しよう。といっても、そんな大した所ではない。海辺から、少し、山を昇った高台、丘の上に在る。

 部屋の入口のドアの真ん前には,ココナッツが実り,もう数週間すれば,食べられる。他にも,庭には,マンゴーやフルーツがたわわに実っている。こっちの方も,もう少しすれば食べられる。庭で取れる,ココナッツでココナッツ・シェイクやココナッツ・カレーが食べられる。今から楽しみだ。

 部屋と言っても,奇麗だが、未だ何も無いがらんどうだが,床のタイルが冷たくて心地よい。裸足で歩く程に,嬉しくなってくる。他に、少々の着るもの、書籍、これらが一番場所を取る。それとコンピューター,CDDVD、後は、お茶のセットくらいしか無い。何も無い御蔭で,風通しはいい。昼でも,暑さ知らず、である。特に、朝と夜は充分に涼しい。尤も、暑いときは泳ぎにいく。そして、昼は勿論,夜も静かで,ぐっすりと眠れる。今の所、究めて質素だが,奇麗で、必要にして充分なのだ。

 今の所、食事は外で食べてるし,最初の仕事のとっかかりも,来週からだ。引っ越ししたばかりで、まだ、必要なものがいくつかあって,スペースを取り過ぎない様に、少しずつ買いそろえていこうと思っている。空間を出来るだけ,広く取っておきたいからだ。インターネットを早く繋げたいし,コンピューター用の一寸した部品や、仕事用の小さな机も欲しい。

 料理が好きなので、冷蔵庫や簡単な料理道具も、生活上にも,経済的にも欲しくなってくる。ダイヴィングの道具も新しいのを揃えたい。次の仕事次第だ。最新のフィンの性能は驚く程だ。まるでモーターサイクルのレーサーの様に速く泳ぐ事が出来る。詰まり、より遠くへ,より深く潜る事が可能となる。

 街から少し離れた所なので,用足しにも,友達に会うにも、足がわりに、ギア付きのマウンテン・バイクも欲しくなってくる。何れ,始終、東西南北、あちこちと、行き来する様になる筈だから…

 だが,部屋自体は,静かで、奇麗で、今の所,一人で住むには充分な広さがある。そこの所に関しては,今は、足りていて,120%満足している。入口のドアや、窓をあければ,美しい庭園があり,花は咲き,フルーツも実り,様々な南国の鳥が集まり、鳥の声は、四六時中聞こえる。

 入口となるドアが一つ、窓が大きいのが一つ,小さいのが一つ。ファン(扇風機)があるので、その必要は無いが、全て開け放てば、風の通りも申し分ない。中でも、この裏側の庭に面した,小さい窓がとても気に入っている。大きな窓と違って、木の扉があるだけで,ガラスがはまっていない。木の扉を開けると,突然、外の空気と“直”に触れ合える。ガラスが無い分,透明度は100%。これ以上の透明感は無い。

 ここから見える山と谷の風景、新鮮な空気が、気に入っている。海岸は,部屋から一分も歩けば,絶景が観えてくる。 この窓際のテーブルで,食事をしたり、お茶やコーヒーを飲み,音楽を聴いたり、読書もする。

 ここは、“The place I love”、ささやかだが、私の好きな場所,マイ・ホームである。