2006年9月5日火曜日

フィールド オブ ゴールド(スワンナプーン)

 スワンナプーンとは何だろう? スワンナプーンとは黄金の大地の事。フィールド オブ ゴールド。
源をたどれば古代インド、アショカ王といわれる。彼は,初めて仏教を国教に定めた人。彼が名ずけ親。

 スワンナプーンは地域的には、東インド、東南アジア一帯をさすという。バンコクにも、アソーク(アショカ王の事)という地名が残っているし、バンコクの新空港もスワンナプーン空港と呼ばれる。もうじき開港のようだ。
 今回は、そのゴールドがテーマ。

 ゴールドはパワフルな金属である。金属はストーンのエッセンス。そしてゴールド、黄金は、人の精神に働きかけるスピリチュアルな金属でもある。一寸、意外な感じがしてしまうかもしれない。
 ゴールドのエナジーは、人の意識を広げ、愛の知覚を高めるという。ゴールドの影響力は、再生、ダイナミック、心に投影する事にも関わってくる。又、人の自然体に共鳴するスピリット・エナジーをも呼び寄せるとも言われている。

 瞑想、デイアンに於いて、ゴールドが道具(ツール)として使われる時、宇宙の実質的なストリーム、それはスピリットの世界にあるのだが、その流れの向きを人の知覚、感覚に流すように向ける事が出来る。スピリット、ストーン、メタル(金属)の関係には様々な入り組んだ不思議な世界があるのだ。
 又、ヒーリング、治療の面でも、精神面で多大な働きをする。ゴールドは、神経組織や肉体の心臓、霊体のハートを強める効果がある。これは、アーユルヴェーダの教えの一つ。新陳代謝も高めるのだ。
又、過度の緊張、高血圧にも怒りを鎮めるにも、イライラを緩和するにもいいと言われる。昔の日本でも、茶室に金箔をはった素晴らしいものがあるが、きっと素晴らしい効果を出したに違いない。だが、医療効果までは、気ずいていたのだろうか?

 一寸だけ昔の話だが、チベットのタントラのマスターが、時々私にゴールド・エリキサ(妙薬)を勧めてくれた事があった。年に一度か二度飲む事にしている。ヒマラヤのトレッキングからもどって、サウナにでも入ったときには、その度ごとに飲んだもの。ゴールド、これは純金がいい。金箔か砂金の良質なのをほんの少しを水にいれてボイルし、1リットルの水で湧かすのであれば、お湯の量が500ccくらいになるまで沸騰させ続け、2−3日置いておく。冷蔵庫でいい。ゴールドはほんの少しでいい。一枚の金箔で2回位は使える(タイでは、純金の金箔は寺で買える)。

 それを飲むだけだが、とても元気がでてくる。インドには、金や銀を飲む、習慣がある。アーユル・ヴェーダによれば、古代には、宝石やパワー・ストーンも、粉状にしたり、エリキサ二したりして飲んでいたらしい。時代とともに、身につける装飾品になっていったという事らしい。そして、今、石や金属の治療力に世界中が注目し始めている。
 
 正月とか、お祝い、祭りの時、金箔や銀箔を料理に使ったり、菱餅を重ねて、その間に金箔、銀箔を挟んでサンドウイッチにして頂く。一般に、インドでは、金は精神に、銀は肉体に効果があるといわれている。始終飲む必要はない。また、アレルギー体質の人には勧められないと言われる。

 ゴールドは、パワフルな金属である。効果は全く異なるが、ウラニュームと同様に、賢く、注意深く使われねばならない。というのは、誰もが知っているように、ゴールドは永きに渡って誤った使われ方をしてきた。フールズ・ゴールドという言葉があるくらいだ。イが抜けている。

 ゴールドについて、余りに無知だったのだ。ゴールドのネガティヴな面が現れてくると、人は傲慢になり、プライドが高くなり、精神が歪んでしまう。人が人でなくなってしまう。黄金に目がくらむということだ。ゴールドで、人生を台無しにしたり、国が滅んだ例は、数限りない。黄金は人を狂わせる、というよりも、力の使い方(タントラ)を知らないのだ。

 チベットやタイの人々は、ゴールドはブッダ、目覚めた人の金属としている。ブッダになら惜しげもなくゴールドを使っても,おかしな事にはならないのだ。特ににチベットでは治療をのぞき、寺院や仏教以外に使われる事はないといわれる。タイにおいては、ゴールドを身につけるという事は、自ずと仏教に関わるという事を誰もがしっている。黄金の正しい使い方を知っているのだ。

 カンフーのムーヴィ・スター、ブルース・りーが名言を残している。これは、金言ともいえる。
曰く、「DON’T THINK BUT FEEL!」 フィール イット!

 ここは、スワンナプーン、フィールド オブ ゴールド! そして、クルンテープ、天使の都にして黄金の都。ここでは、ブッダもヴィシュヌもシヴァもゴールド。それも純金が使われている。